先日J-WAVEで安藤裕子の「ゴーイン・バックトゥ・チャイナ」という曲がかかってて、なかなか良い中華風ポップスだったので紹介します。
ゴーイン・バックトゥ・チャイナ/安藤裕子(2006年)
https://ototoy.jp/_/default/p/49325
※曲が聴けるとこ、ここしかありませんでした…。6曲目をクリックすると試聴できます。
で、この曲のイントロやサビ頭。
ひょっとして「いーあるふぁんくらぶ」の元ネタなんじゃないかな〜と思ったりしました。
いーあるふぁんくらぶ/みきとP(2012年)
https://youtu.be/1HLjnNEaD2A
ちなみにこの「ゴーイン・バックトゥ・チャイナ」、鹿取洋子さんという方が歌った曲で同時期にLAZYも歌ってます。
サビのコード進行が安藤裕子バージョンと違ってて、かなり違う印象を受けます。
で、元々はDieselというオランダのバンドの曲。結構ロックでチャイナ風味はほぼありません。
https://youtu.be/9SRti0T-GoA
ここからはおすすめ!「勘違い中華風ポップ」集
そういえば80年代ってこんな感じのチャイナ風ポップが色々あったなと思い出しましたので、ここからは僕の独断と偏見によるおすすめ「勘違い中華風ポップ」を紹介します。
勘違い中華風ポップとは?
日本人によって作られた、間違ったイメージの中国を体現したポップス。詳しくは「勘違いの中華風ポップ(全文) [テクノポップ] All About」」をご参照ください。
カンフーレディ/ひらけ!ポンキッキ(1980年)
僕の地元はポンキッキを放送してなかったので数年前に知りました。勘違い中華風ポップのお手本のような曲です。2014年に水曜日のカンパネラによってカバーされました。
すみれ September Love/一風堂(1982年)
某ラーメン屋さんの屋号の元ネタにもなった一風堂の美しい名曲。SHAZNAがカバーしてヒットしたので、そちらのバージョンが馴染み深い方も多いのでは。
ちなみにぱすぽ☆というアイドルグループが2013年に「Shang Shang シャンデリア」という曲を発表していますが、そのまんまやんけとツッコミを入れたくなるくらい「すみれセプテンバーラブ」のオマージュソングです。作詞作曲はアーバンギャルドの松永天馬。
ニュアンスしましょ/香坂みゆき(1984年)
作曲EPO、作詞大貫妙子。いかにもこの二人のタッグという感じの曲です。
中華を想起させる歌詞や音色がないのにチャイナみを感じさせる曲です。
カンフーファイター(1985年)
https://youtu.be/l7__zxyz22s
ラーメンマンのキャラソングです。ラーメンマンという存在自体勘違い中華そのものなんてすが、彼のキャラソンも見事な勘違い中華を展開しています。カッコイイです。
CHINA/高中正義(1986年)
映画「霊幻道士」のTVCMに使われて有名になりました。相対性理論「ミスパラレルワールド」(2010)のイントロはこの曲からインスパイアを得てるのか、似たようなフレーズです。
相対性理論の曲にはその他にも「香港」とか「チャイナ」などのキーワード、中華風のフレーズが多く登場しますが、曲自体はそんなに中華っぽくないと思うので割愛します。
猫飯店メニュー・ソング(1991年)
らんま1/2のキャラクター、シャンプーのキャラソング。
高橋留美子のキャラデザセンスに引っ張り上げられて見事な勘違い中華風ポップに昇華したのでは。
そんな気がする一曲です。
翠玲(スイレイ) RESCUE ME(1995年)
そっと現れてそっと消えた、知る人ぞ知るTKファミリーの一人。
中国人のハーフの方なので、本場要素が混じるのは勘違い中華ポップスとしてはグレーゾーンですが、どうしても似たようなアレンジと似たようなメロディラインになりがちな勘違い中華風ポップ界において、楊琴の音で始まる本格風味と小室メロディの聴きやすさ、翠玲の中国訛りが上手く混ざり合った絶妙なポップスに仕上がっています。
ちなみに映画「写楽」の主題歌にもなりましたが、こちらはダニー・ミノーグ(カイリー・ミノーグの妹)が歌っていて和風のアレンジになっています。
杏窪彌(アンアミン)/ ジャイアントパンダにのってみたい(2016年)
ボーカルに台湾の女の子を迎えたバンド。相対性理論を思いっきり中華に寄せた感じです。
勘違い中華風ポップも、向こうの子が歌うとエキゾチック感が出ますね。
さいごに
いかがだったあるか?
勘違い中華風ポップは今回紹介した他にも沢山あって、「あれが入ってないじゃないか!」というツッコミもあるかと思いますが、このジャンルは掘り下げていくと際限がなくなるので今回はこの辺にしときたいと思います。
劇 終