「Google Adsenseマネタイズの教科書[完全版]」、通称「のんくら本」のレビューです。
Googleアドセンスについての解説本といえば、申し込み方法〜基本的な使い方のステージから解説した初心向け寄りの本が多いです。
それらの本の中でアドセンスによる収益を本質的に上げる事、広告を貼った後のサイト運営について語っている本はほとんどなかったように思います。
アドセンスユーザーが知りたいのは、クリック率を上げたい。思ったような広告が出ない、サイトをどのように運営していくのが正解なのか、などの悩みではないでしょうか。
今回紹介する本「Google Adsenseマネタイズの教科書[完全版]」はそのような悩みに具体的に答えている本ではないかと思います。
Twitterで話題になった通称「のんくら本」
本書はのんくら(早川修)さん、a-kiさん、石田健介さん、染谷昌利さんの共著で、Twitter上では通称「のんくら本」として大好評を博し、売り切れ店が続出しました。
アドセンスをやってない私としては「ワシ関係ないし・・・」とお祭り騒ぎを指をくわえて見ていました。
この本を買おうと思ったきっかけ
昔アドセンスをやってて全然稼げなくて、サイトアフィリエイトに転向してから稼げるようになった経緯がある私としては、アドセンスには非常に苦手意識があります。
そんな私がこの本を購入しようと思った決め手になったのが、
ブロガーのクロネさんがこの「のんくら本」を参考にサイト改修したという記事を見たのがきっかけです。
クロネさんクラスでも参考書を買って愚直に実践するのかと。
これは弱小アフィリエイターのワシなんて当然やらんとイカンだろと思わされたのです。
アドセンスをやってない私にもこの本は役に立つのか?
この記事を読んでくださってる方の多くが多分アフィリエイターで、アドセンスをやってない自分は読まなくていいんじゃないか?それとも読んだ方がいいのか?
と悩まれてるのではないかと思います。
まず結論から言うと、ホワイトハットで上げるタイプの方は読んだ方が良いです。
サイト量産のゴリゴリブラックで上げる人はまあ、手法が全く違うので読まなくていいんじゃない?と思います。
ホワイトハッターの人がこの本を読むべき点を今から解説します。
アドセンスの解説、意外に少ない
こんな事を書くとなんですが、表紙にGoogle Adsenseとデカデカと書かれていながらアドセンスの解説部分は意外に少ないです。
これは本書が「10年先も安定して稼げる、検索エンジンからもユーザーからも好かれるサイト作り」がアドセンスの収益に直結する、という思想だからじゃないかなと思います。
ほとんどの章をサイト設計やメンテナンスに割いた、超硬派なSEO本です。
これがアドセンスをやってないアフィリエイターでも読む価値があるという意味です。
本書は6つのチャプターに分かれています。
Chapter_1 長期間アクセスが集まりつづける「テーマ」の選び方
Chapter_2.アクセス数を安定させる「SEO戦略」
Chapter_3 読者にも検索エンジンにも好まれる『サイト構築法』
Chapter_4 稼ぎ続けるための「Adsense」の運用方法
Chapter_5 「オーソリティーサイト」になって信頼と権威を積み重ねよう
Chapter_6 10年先も安定して稼ぐために
…こんな感じなんですが、
質の高いサイトを作ることがアドセンスの収益につながるという思想ですから、
見ての通りアドセンスの使い方よりもサイトの設計方法にページの大部分を割いているのが本書の最大の特徴です。
AdSenseについてガッツリ解説しているのがChapter_4しかないのです。
表紙のデザインからして堅苦しくて難しそうな印象を受けますが、中身もその印象通り。
初心者よりもある程度ブログを作り上げた中級者から上級者を対象にした内容となっています。
その証拠に「アドセンスの申し込み方」とか「アドセンスに受かる方法」のような、初心者に寄り添ったページがありません。
あくまでもアドセンスアカウントを既に持っていて、収益やSEOに悩んでるという人向けです。
個人的に一番読み応えがあったのが、
Chapter_3「読者にも検索エンジンにも好まれる『サイト構築法』」。
本書ではまとめページ(カテゴリーページ)で上位に上げていくと言う手法をとっています。
さらにまとめページ(カテゴリーページ)を発展させたハイブリッド型構造や、トップページの目次化など。
すでに実践しているものもありましたが、答え合わせでるとともに今一度復習して実践を繰り返していこう、という気持ちになりました。
さいごに
近年のGoogleのアップデートによってSEO戦略が厳しくなっていく中、オーソリティーサイトを目指して作っていこうと言う流れが強くなっています。
私がアフィリエイトを学んだ教材「パワーアフィリエイト」で「コンテンツイズキング」のサイト作りが語られたのはもう8年前ですが、この傾向は年々強くなっていますので、一過性の流行テクニックでない事は明白だと思います。
この本の中でもオーソリティーサイトを目指そうと言う思想のもとでサイト設計が語られており、この点はアドセンス型ブログでもアフィリエイトサイトでも共通なのではないかなと思います。
そういう点で、ホワイトハットで上げるタイプのアフィリエイターさんは読む価値があるのでは?と思いました。
私もChapter_3のサイト構築法を今後運営サイトに取り入れていきたいと思います。