こちらの記事で障害者枠 転職エージェントの利用体験記を書いたのですが、どんな風に転職エージェントを利用して就職まで漕ぎ着けたのか、いくつかコツを挙げてみたいと思います。
転職エージェントは複数に登録
転職エージェントによって求人ジャンルの得意・不得意があります。担当につく人の良し悪しに関しては運次第です。
ネットの口コミ、評判を見ると大抵の転職エージェントについてネガティブな評判を見かけたりしますが、就職できて満足した人はわざわざ感想を書くことをしない一方、不満を持った人は色々書く傾向があるのでデータとして偏っており、あれを見て登録を躊躇するのも個人的にはあまり意味がないと思います。
また、転職エージェントに登録→カウンセリング→求人紹介と進む際に何日間かブランクがあるので、その間に別の転職エージェントにも登録した方が効率よく就職活動を続けられます。
3、4個の転職エージェントに登録したあたりから、どのエージェントからどの求人を紹介してもらったのか訳が分からなくなるので、Excelなどで一覧表にして管理することをおすすめします。
履歴書、職務経歴書は丁寧に
どの転職エージェントでも、履歴書、職務経歴書の入力が必要になります。
でもあれ、とっっ……ても面倒ですよね。。。
入力欄を全部埋めようとすると、2、3時間は余裕でかかります。超面倒です。ADHDの特性で後回しにしてしまいそうです。
しかし、面倒だからこそ全部入力する価値があります!
考えてみてください。あの面倒な入力項目を全部入力する人ってどのくらいいると思います?
正解は…データがないので分かりません(ズコー!)。
ただ、あれを完全に入力する人ってそう多くないんじゃないかな?と思います。
となると、ライバルとの差を大きく引き離すチャンスなのです。
私はそう考えて過集中を発動させ、一筆入魂の思いで記入できる項目は全部記入していきました。
転職エージェントのログインページでは、「情報入力 : ◯◯%完了」というステータスバーが表示されてることが多いと思いますが、あれをできる限り100%に近づけるようチャレンジしてみてください。
電話カウンセリングはポジティブに
転職エージェントへの登録が終わると、電話によるカウンセリングがあると思います。
ここでは希望条件のほかに、今までの職歴・退職理由などを聞かれます。
転職エージェントによってフローは異なりますが、この電話面談を元に求人が紹介されたり、担当アドバイザーが就いて改めて面接(来社、Web面談など)が設けられたりします。
ここで注意したいのは、退職理由をネガティブに語らないことです。
私は初めての電話面談の際、「前職でこんな酷いことを言われた、こんな悲しい思いをした」と、メンタルクリニックの先生に話すがごとく思いのたけをぶちまけてしまいました。
その結果、数日後に「紹介できる求人はありません」と連絡が来ました。
紹介求人なしという結果が愚痴を吐いたことが直接的な原因かどうか分かりませんが、転職エージェントの人の立場になってよくよく考えてみると、ネガティブなことばかり言ってる人には求人を紹介したくないですよね…。
なので、それ以降愚痴っぽいこと、ネガティブなことは絶対話さないよう心がけました。
退職理由ってとかくネガティブになりがちですが、
残業が辛くて辞めた。心も荒れていくし趣味の時間もなくなって散々だ
↓
プライベートの時間を確保して次のステップに進むための勉強をしたかった
上司のパワハラで精神を病んだ。あんな酷いことを言われたりこんな酷いことをされた。一年求職した挙句、退職するしか道がなくなった。
↓
自分の力では会社のお役に立てない申し訳なさから休職した。一年間自己分析した結果、より自分の特性に合った仕事に就きたいと思った
など、
モノは言いようといいますか、表現を前向きに変えると印象が変わりますのでチャレンジしてみてください。
希望と違う求人でもエントリーしてみる
電話カウンセリングが終わり、その後のWeb面談も通過すると転職エージェントから求人をいろいろ紹介してもらえるようになると思います。
転職エージェントは企業とユーザーをマッチングさせると企業側から報酬を貰う仕組みになってるので、成約率を上げるために結構バンバカ求人を送ってきます。
「金儲けのために私たちを利用している!」と感じる人もいるかもしれませんが、転職エージェントも商売です。
そのおかげでどんどん色んな求人を紹介してくれて、利用する私たち側は求人のエントリーや面接対策に集中できるので、Win-Winの関係と捉えるべきと個人的には考えています。
転職エージェントが紹介してくれる求人の中には「面談で伝えた希望条件と違う!」と感じる求人もあると思います。
これは、転職エージェントも保有している求人が限られているため、その中から少しでも関連がありそうな求人を絞り出しているためです。
これらの求人も、よほど希望条件から外れない限りはエントリーすることをおすすめします。
というのも、面接を受けてみたら企業の業務内容や社風に対する理解が深まり、エントリー前とイメージが変わって入社したくなった、ということもあり得るからです。
実はかく言う私がそのケースで、最初はエントリー辞退した求人を「この求人も受けてみては?印象が変わることもあるのでまずは幅広くエントリーしてみましょう」と担当カウンセラーの方からアドバイスを受け、その企業に入社したからです。
まとめ
求人票から受けるイメージと、面接したときのイメージは結構違うことがあるのです。
なので、できる限り幅広くキャッチしてエントリーしてみてほしいと思います
ここまで色々書いてきましたが、就職・転職を成功させるコツは「転職エージェントをとにかく使い倒そう」という一言に限ります。
個人的な話をしますと、私は就活当時40代後半・未経験業種にエントリーという転職市場ではかなり不利な状況からのスタートだったので、とにかくライバルを引き離す、全力でぶん殴りにいく、100社落ちる覚悟でエントリーする、そこまでやるだけやって駄目ならもう仕方がない、というスタンスを徹底し、言葉はアレですが転職エージェントを「徹底的に利用」させていただきました。
この記事が障害者枠で就職を目指している皆さんの一助になれば幸いです。