スペースハリアーIIの思い出

中学生の頃の僕たちは、限られたお小遣いでできるだけ沢山のゲームを遊ぶため
僕たちはカセットはもちろんのこと、ゲームハード丸ごと貸し借りする事が多かった。

時はバブル全盛。イージーモードの華々しい時代だったと羨む声もネット上では多いが、
バブルの潮流に乗れない地方都市の子供なんて今の子より圧倒的にモノを持ってなかった。

PCエンジンユーザーの僕は、PCエンジンと交換で友人からセガマークIIIやメガドライブをよく借りて遊んでいた。クラスメイトのTからは、メガドライブを時々借りていた。


「やっぱメガドライブ買った方がよかったかなあ…」


ポーズボタンを押しては巨大な敵のグラフィックを見つめ、悶々と考える。
スペースハリアーIIは、PCエンジン派だった僕をぐらつかせる程のパワーを持っていた。

スペースハリアーIIってどんなゲーム?

スペースハリアーIIは1988年10月、メガドライブのローンチタイトルとして発売された。

 

舞台は前作から10年後のファンタジーランドという星。

ビッグタイトルの続編ということもあり、本作はメガドライブの売り上げに相当貢献したのではないかと思う。
個人的に続編というのは前作を上回るスケール感とクオリティであるべきと思ってるので、性能が落ちるコンシューマ機で続編を出さないでほしい、と思うのだが、多分こういうのって営業部の意向が大きいんだろうなと思う。

キャラがPCエンジンよりデカいぞ!スペハリIIの思い出

さて、話は戻りスペハリIIの思い出。
スペースハリアーIIはPCエンジン版スペースハリアーよりキャラが巨大だった。
PCエンジン版スペースハリアーを初めてプレイした時もファミコンを凌ぐキャラの大きさに、
ポーズボタンを押しては「すげえ…でけえ…」と眺める日々。
この年頃で「すげえ…でけえ…」と眺めるのなんてこの時代と当時の年齢なら かとうれいこのグラビアあたりが相場のはずだが、僕たちのようなゲームオタクとなると眺める対象はゲームキャラ。専ら「どれだけスプライト使えるかチェック」を行なっていて「やっぱ水平64個は違うぜ…」とかハアハア言っていたのだ。

そこに来てスペハリIIのデカキャラ。
「やっぱメガドライブ 買った方が良かったかなあ…」なんて悶々とする。
(今思えばボスキャラの異常にでかいクラゲやビンズビーンは、スプライトじゃなくてBG描画だったのではと思う)

更には、異常にクリアな「ゲップレディ?」の声。敵が遠くに出現した時やポーズボタンを押した時の、テレビの奥でなってるような立体的な音。当時の中学生には新鮮な体験ばかりだった。

残念な点

既に色んな方がブログ等で書かれてる事いるが、スペースハリアーIIは残念な点が多く存在する。

疾走感に欠ける

前作に比べてスペースハリアーIIは、どことなくスロー。
音楽、スクロール速度、効果音…どれもちょっとずつ地味な上、フレームレートが低いため、ぎこちなさも感じる。
硬い敵を打つと「チョボ、チョボチョボ」という地味〜な音が鳴る。寂しさを掻き立てる音である(しかし同時にこの特徴的な音がスペハリIIらしさにもなっている)。
さらに、ボスが登場すると地面のスクロールが止まる。
これひょっとして、地面が動いてると「ボスは後ろに下がりながら前後移動してる」という変な状態を是正するべく、止める仕様にしたのかな?と思ってたりしてて、当時はこの演出に「だよね!だよね!」と納得していた。
しかしおそらく、こういった全ての要素が折り重なってスペハリIIはスローな印象に仕上がったのだろうと推測できる。

演出が雑

ゲームスタート時、ハリアーが宇宙船(次元転移装置のコズミックゲート?)に乗ったシーンから始まるが、ステージセレクト後、この宇宙船が真っ二つに割れてゲームが始まる。
そこはもうちょっとちゃんとして欲しかった…。

キャラの世界観が違う

前作ではメカと生物の対比と独特なデザインが人気だったが、今作ではその魅力が乏しくなっている。
前作のデザインに若干のファンタジー要素があったが、そのファンタジー要素を過剰に抽出した感じ。
そのバランスの悪さ、「違う、そうじゃない」感がユーザーから不評を買ったのかもしれない。
違う人が作ってるんだし、比べるのは可哀想な気もするが…

良い点

前作を引き継ぐ世界観

先に述べた残念な点と矛盾してるようだが、前作と違う人が作っているにもかかわらずそこそこ頑張ってるんじゃないか、というのが僕の見方である。
何しろ前作が独特過ぎた。タイトル画面だけでユーザーの目を奪うだけの個性を放っている。
そんな初代に対して、正統続編となるようスペハリらしさを残し、かつ新鮮さも打ち出そうという気概のような物が見えなくもない本作。
ムカデンスMk IIやネオトモスなんて超かっこいい。
メデューサやラブフェイス(名前はイマイチ)の不気味さもスペハリらしくて良いなーと思う。
ちなみに前作のキャラデザインを担当した方はイエスのジャケットを手掛けるロジャー・ディーンのファン。
IIのメデューサなんかも、もろにH.R.ギーガー(EL&Pのジャケットを描いた人)の影響を受けててスペハリらしさのカギはプログレにあるんじゃないか?とさえ思う。
IIのスタッフはそこに目をつけてキャラデザインしたから、ファンタジー寄りのデザインになったのかな?なんて妄想を馳せたりもする。
いずれにせよメガドライブ のハード性能、ROM容量、納期とさまざまな制約の中、スタッフの人は頑張ってくれたんじゃないかな、と僕は思うのだった。

前作を引き継ぐ音楽

前作はセガの巨匠、Hiro師匠が担当。確か2面のボスのみ鈴木裕さんの作曲だった気が。いずれにせよ独特の世界観を引き立てる最高の楽曲だった。
これに対し今作はコンシューマゲームで多くの楽曲を手がける「BO」こと上保徳彦さんの作曲。
賛否両論あるが、個人的にスペハリIIの楽曲は結構好き。
前作の特徴を上手に汲み入れてあるなーと感じるし、当時の「セガらしいインチキ臭さ」もビンビン感じる。

さいごに

Twitterのタイムラインで時折「スペースハリアーIIのアーケード風リメイクが見たい」という意見を見ることがある。
期待が大きかったのに色々惜しい作品だっただけに、そういう要望が生まれるのはすごく分かる気がするし、かく言う僕も時折「アーケードリメイク風のスペハリII」なんて戯れに嘘画面を作っては妄想に想いを馳せたりする。
メガドライブミニにも収録されているし、改めて当時を思い出しながら楽しくプレイしたい。

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